【無能あるある】新人エンジニアの大きな悩み、質問が苦手、質問ができない人の思考を解説!【分からないことが分からない】

SEのあれこれ

こんにちは!

皆さんは職場の上司や先輩からこんな言葉をかけられた経験はありますか?

「分からないことがあれば何でも聞いてね」

「困ったときはどんどん質問していいよ~」

アルバイトや会社に新人として入った時に1度は聞いたことがある言葉だと思います。

新人というのは当然業務も初めて行うことになりますので分からないことだらけ。そんな時に頼れるのは職場の先輩や上司たちです。

最初のうちは、割と丁寧に説明してくれることも多いです。(分かりにくかったり適当だったりする人も時々いますが…)

しかし、回数を重ねるごとに、日を追うごとに、

「なんでそんなことも分からないの?」

と嫌な顔をされながらこちらの無知を責めるような言い方をされたり、

「それくらい自分で考えろ!」、「忙しいから後にして!」

と、その場で質問に答えてもらえず、突き放されたり…

「こっちは分からなくて困っているから質問しているのに…」と嘆きたくなる気持ち、すごい分かります。

こう言われてしまうと「いやそれでも分からないので教えてください!」なんて上司や先輩相手に食らいつける人はごくごく少数で、大多数の人は、「分かりました…自分で考えます」なんて言いながら、自分のデスクに戻っていくでしょう。

しかし自席に戻って自力での解決を試みたところで、好転する可能性は限りなく低いです。

最終的に、いつまでたっても終わらない状況を見かねた上司や先輩に

「まだその作業出来ていないの?」、「まだ終わってないの?」

「もういいよ、その作業は他の人にやってもらうから」

なんて言われてさらに追い打ちをかけられてメンタルをすり減らす…。

無能若手エンジニアだった私はこんな日々を過ごしていました。

それでも質問しに行ける時はまだマシです。

業務内容に対して脳がキャパオーバーしている時は、完全に頭が思考停止してしまって、質問すら出来ないなんてこともありました。

専門知識が必要な業務内容だとちょっとググった程度ではそうそう解決できないんですよね

質問しようにもまず何から聞けばいいか分からない…なんてこともよくあります。

そうすると今度は上司や先輩に言われるのは

「なんで出来ていないのに聞きに来ないの?」「分からないことがあるなら質問しに来るべきだよね?」

と、当然ながらまた責められます。

質問すれば怒られるし、質問しなくても怒られる。

また、私の周りは仕事が出来る人だらけだったのでとにかくつらい状況でした。

右も左も分からない状態の未経験新人SEにいきなり新規実装(コーディング)なんてやらせるべきじゃない

というわけで今回は

「質問が下手な人、質問ができない人の思考」を当事者である私が徹底解説していきます!

心当たりのある方や、気になった方は最後までぜひ読んでみて下さい!

分からないことが分からない

1番多いのはこのパターンです。

心当たりがある人なら「それな!」と思うかもしれませんが、「どういうこと?」と思う人もいるかもしれないので、ありがちなやり取りを1つ例として挙げます。

先輩のAさんが後輩のBさんにある作業を振ったとしましょう。

先輩、先ほど指示された作業のやり方が分からないのですが…

やり方が分からないというのは具体的にどの手順のことだい?

…まず何からすればいいのか分からないんです。

作業指示をした時は「分かりました」と返事してたよね?
少しは自分で考えたらどうだ!

ここまで丸投げな質問をしてしまえば怒られてしまうのも当然ですが、「まず何からすればいいのかすら分からない」という状況に陥ることはよくあります。

ではなぜこうなってしまうのかということをもう少し詳しく見ていきましょう。

作業内容(指示の内容)がそもそも理解できていない

1つ目の原因として指示された内容が理解出来ていないというのがあります。

例えば「この書類を10部コピーして」と指示されたとしましょう。

この時まず「コピー」がどんなことかを理解できていないというレベルです。

さすがにこれは極端な例ですが、エンジニアでの現場ではざっくりとした指示が飛んでくることもあり、指示そのものを理解できていないまま、つい「分かりました」と答えてしまう場面も時にはあります。

他にも指示があいまいで何をどこまでやればいいか分からないというパターンもこれに当てはまります。

そういう時は正直に「すみません、先ほどの作業内容についてもう1度確認させていただけませんか?」と指示の内容を確認することをおすすめします。

せっかく時間をかけて作業をしたのに実は求められていた内容と全く違うことをやっていた…なんてことになれば大きな手戻りの原因となってしまいます。

「何を指示されたのか」、「何をやるべきなのか」という指示自体が理解できていないときは一度落ち着いて、改めて指示の内容を確認するようにしましょう。

まず何をすればいいのか理解できていない

先ほどの例の続きで「コピーして」とは「手渡された書類を複写して」ということは理解できました。

しかし、そのコピーの手段を何も知らなければ、書類を抱えてオロオロすることしかできないわけです。

「まず手始めに何からすればいいか分からない」というのは結構あるあるですね…。

これは「仕事の全体像」が理解できていないと起こりがちな現象です。

でも初めてやる仕事って仕事の全体像のイメージってなかなか湧きませんよね。

そういう時は、完璧でなくてもいいので、「この作業は何のためにやるんだろう?」と考えてみましょう

最終的に何をするのが目的かということが理解できれば、まず何から手を付ければよいかということはぼんやりとでも分かるようになります。

知識不足で手が動かない

続いてコピーするためには印刷機(プリンター)を使えばいいということまでは何とか理解できました。

しかし、今度は印刷機の使い方が分からない…

あれこれボタンを押したところで、正しく印刷できるはずもなく、また手が止まってしまいます。

ここまでくれば、ようやく「書類のコピーを取るために印刷機を使いたいのですが、印刷機の使い方を教えていただけませんか?」と具体的な質問をすることができます。

「何すればいいか分かりません!」と丸投げ質問した時よりも相手が教えるべきことがはっきりしてますよね?

例で挙げた印刷機の使い方くらいであれば、数回使えば慣れて、何度も質問するようなことはないでしょう。

しかしプログラミングはそうはいきません。

3ヵ月(プログラミング自体は1~2か月くらい)しっかりと研修で学んだとはいえ、知識として落とし込めておらず、コードをほとんど写経していた私は全く手が動きませんでした。

なのでプログラム設計書を読んでも、

実装したい処理の書き方が全く分からない、変数の設定の仕方も分からない、引数とか戻り値って何設定すればいいの?、setterとgetterってどう使うの?、Beanって何?、設計書ざっと読んだ感じなんとなく条件文を使う気はするけどどこにどうやって書けばいいの?

と先輩の手がなければ一行どころか1文字もかけないレベルにプログラミングの基礎知識が当時の私には足りていませんでした。

私にプログラミングさせるというのは、日本語しか知らない人に「この本全部フランス語に訳して」と指示されるのと同じくらい無理ゲーでした…。

質問しようにも基礎知識がないともはや「何が何だか分からない」という状況に陥ってしまいます。

こればかりは日々勉強して何とかするしか方法がないですね…

基礎だけでも身に着けて最低限業務についていくことができるレベルまで努力で持っていくしかないです。

上司や先輩に委縮してしまっている

2つ目の大きな理由としては上司や先輩に委縮してしまっているというのが挙げられます。

「上司や先輩に聞きにいきたいけど質問するのが怖い…」と思ってしまっていることで質問できないんですね。

そう思ってしまう原因はズバリ「過去に質問をした時に嫌な思いをしたから」です。

例えば、こんなことを言われた経験はありませんか?

  • 質問をした時に露骨に嫌そうな顔をされたり、めんどくさそうな態度を取られた
  • 「ここ(設計書とかソースとか)見れば分かる話でしょ、自分で調べて」と投げやりな答えが返された
  • 複数回同じ質問をしたら「何回も同じ説明させるなよ」、「前にも説明したよね?」と怒られた
  • 「こんなことも分からないのか!」「これくらい当たり前だろ!」と自分の無知さを責められた
  • 「少しは自分で考えろ」と頭ごなしに否定された
  • 「忙しいから後にして」とその場で解決してもらえなかった

私の場合は、新人の頃、質問をして先輩から教えてもらっている最中に後ろを通りかかった上司に、

「なんでもかんでも質問するな、少しは自分で考えろ」、
「○○(先輩の名前)だって他の作業があるんだから時間を奪うなよ」

と説教されたことがあります。

まだ配属されて3か月も経っていない新人でぺーぺーの私にはかなりキツイ言葉でした。

この言葉がずっと重くのしかかっていて「下手に質問したらまた何か言われるんじゃないか…」「こんなこと聞いても大丈夫なんだろうか…」とそれ以来、一気に質問をすることに消極的になってしまいました。

かと言って自力での問題解決能力が上がったわけでもなく、無能な私はやみくもにググりながら答えを追い求めるもたいていは解決せずにずっとデスクで固まっていました。

その結果、余計に怒られることになったのは言うまでもありません…。

このような過去に質問したときに嫌な思いをした経験があると、質問しようとしても、緊張から余計にしどろもどろな説明をして余計に嫌な思いをすることになったり、最終的には質問しに行くことすらできなくなってしまう可能性もあります。

一度でも言われた厳しい言葉はその後もずっと付きまとうんですよね…

質問することに引け目を感じてしまっている

質問できない人の中には、質問すること自体に引け目を感じてしまっている場合もあります。

質問をすること自体は決して悪いことでも恥ずかしいことでもないのですが、どうしても質問しに行くのに抵抗を感じてしまう人もいますよね。

ではなぜ引け目を感じてしまうのかということはもう少し詳しく見ていきましょう。

質問していいタイミングが分からない

基本的に仕事の現場で暇そうにしている人というのはいません。

先輩や上司が忙しそうに仕事をしている最中に声をかけて質問するというのはなかなか勇気がいることですよね。

そういう時に声をかけてもタイミングが悪ければ「後にして」とか「他の人に聞いて」と取り合ってもらえなかったりするのでベストなタイミングというのはなかなか見つけづらいものだと思います。

それも配属されて間もない若手なら尚更ですよね

立場的にもやはり「時間を取るのは申し訳ない」と遠慮してしまうことも多いです。

質問すること=ダメなことだと思ってしまっている。

無知は恥ずかしいこと、責められるべきことで、質問するというのは無知だということをアピールするダメなことだ

という考え方をしてしまっていると、当然積極的に質問をしに行くということはできません。

こう考えてしまうのはやはり2で挙げたような嫌な思いをした経験が過去にあったからというケースも多いと思います。

責任感が強い

責任感の強い人はなんでも自分一人でやろうという意気込みが強いのでなかなか自分から質問していくことは少ないと思います。

責任感が強いというのは良いことでもあるのですが、「周りに頼るのは恥ずかしいことだ」、「一人でできない自分を認めたくない」というプライドの高さが仕事に悪い影響を与えてしまうこともあります。

一人でやり切ったはいいけど予定よりもはるかに時間がかかってしまったというケースは結構ありがちです。

実は指示とは全然違うことをしていた、なんてことになればむしろマイナスですよね。

責任感が強いあまり、時には必要な質問をしないまま突っ走ってしまうこともありますので責任感が強い方は少し注意が必要です。

質問が苦手な人はとにかく紙に書いて状況を整理しよう!

質問が苦手な人や下手な人、そして出来ない人にありがちなのが、とにかく自分の頭の中だけで考えようとしてしまうこと。

私も詰まってしまうと、パソコンの画面とにらめっこして気が付いたら10分、15分経過していたなんてこともよくありました。

解決法が分からなくて詰まっているという状況の時は、脳が思考停止してしまって考えがまとまらない状態です。

その状況を打破するために意を決して、先輩や上司の元へ行って質問しようとしても「分かりません!」という部分ばかりが先行して「どの作業のどの部分が分からないのか」というところが、きちんと伝わらないことも多いです。

だから「悪いけど質問の意味が分からない」と返されて余計にテンパってしまうなんていう負の連鎖につながってしまうわけです。

そういった状況にならないのに有効なのは紙に書いて状況を整理すること

状況の整理は以下の4ステップで行ってみるとスムーズに進められます。

  1. 今は具体的にどんな作業をしているか
  2. その結果、どういう状況になっているか
  3. 本来(あるべき姿)はどういう状態なのか
  4. そもそも、何をしたかったのか(目的)

順を追って書いていくと少なくとも何が分からなくて詰まっているのかということは見えてくるはずです。

目先の作業にとらわれて結構忘れがちですが、そもそもの目的は何かということをきちんと理解しているかどうかというのは本当に大事です。

バーっと質問を言い終わった後に相手から「で、君は何をしたいの?」と返された時に「こういうことがしたいんです」ということが言えると言えないとでは大きく違います。

例えば、東京駅にいて「山手線ってどうやって乗るんですか?」と質問している人がいたとします。

実はこの人の最終的な目的が大阪駅に行くことでした、という場合は山手線に乗っても永遠に大阪にたどり着けません。結局電車の乗り継ぎとかをしようとした結果、めちゃくちゃ遠回りすることになるかもしれません。

しかし「大阪駅に行きたい」というそもそもの目的をきちんと整理できていて、それを相手に伝えることができれば、「山手線じゃ大阪には行けないから飛行機に乗ったほうがいいよ」とか、的確なアドバイスが貰えるわけです。

質問するときは、まず目的から話して、そこから自身の状況説明とどこが分からなくて困っているかということを伝えれば、相手も答えやすいでしょう。

万が一、目的と手段の間に矛盾があった場合にもすぐ気づいてもらえて、間違った方向に進んでしまうリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「質問が苦手」と一口にいっても色々な理由が思い当たるかと思います。

  • 分からないことが分からない
  • 上司や先輩に委縮してしまっている
  • 質問することに引け目を感じてしまっている

私は全部当てはまっていましたが、とくに「分からないことが分からない」というのが仕事で一番しんどかったです。

無能すぎて業務知識が全く頭に入らず、毎日テンパっていましたからね…

最後にアドバイスとして書きましたが、状況整理が、質問の仕方の第一歩です。

あまり長時間頭の中だけで考えすぎず、「10分考えてわからなかったら質問しに行こう」と時間を決めて区切るのもいいですね。

状況整理をして質問をきちんと説明できるようにすれば、上司や先輩もきちんと求めていた答えやそのヒントをくれると思います。

質問が苦手な方やなかなか出来ない…という方は是非参考にしてみて下さい!

これからも無能SEだった私が肌で感じた無能あるあるや仕事あるあるを書いていこうと思いますので、よかったらぜひ読んでみて下さい!

最後までお読みくださりありがとうございました!

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